2022/07/20(水)グッドパッチ 2022年8月期 3Q 決算の個人的所感
今までグッドパッチの株式を保有したことはありませんが、気になって事業概要と直近の決算発表を調べてみました。
デザインパートナー事業(売上の約75%)
- プロダクト開発のアレコレをワンストップで提供
- 請負ではなく主に準委任契約(毎月売上計上なので請負契約と比較して売上が安定しやすい)
デザインプラットフォーム事業(売上の約25%)
- Goodpatch Anywhere: フルリモードデザインチーム
- ReDesigner: デザイナー特化型キャリア支援サービス
- Strap: クラウドワークスペース
- Prott: プロトタイピングツール
3Q決算
- 対前年同四半期で増収,最終益のみ減益
- デザインパートナー事業の売上高は1,961,639千円(前年同期比33.8%増)、営業利益は266,907千円(前年同期比2.7%減)
- デザインプラットフォーム事業の売上高は846,608千円(前年同期比50.9%増)、営業利益は117,945千円(前年同期比84.9%増)
- M&A関連費用(取得費用、のれん償却)とヨーロッパ(ドイツ)の影響によって、当期純利益進捗は足踏み
- 成長の要となるデザイン人材プールは継続的に拡大(が,人件費も増)
M&Aを考慮しない場合
- 売上高:2664百万円(YoY:+31.5%)
- 営業利益:442百万円(YoY:+30%以上)
事業別
デザインパートナー事業
- ディテイルズを除く既存事業の売上高はYoY+11.2%
- 営業利益は半減
- 3Qのプロジェクト切り替わりに伴う稼働低下の影響大(季節要因もあり)
- 日本国内ではプロジェクトの切り替わりに応じた新規獲得が実現せず、営業リードの獲得に課題を認識
- 他のコンサル会社や開発会社がデザイン分野へ進出の動きを見せる
- 今後はマーケティング活動を強化する方針
- ヨーロッパ(ドイツ)事業で営業赤字が拡大(FY2022 2Q -7百万 → FY2022 3Q -25百万円)
- 足許では改善の兆しは見えるものの、3Q終了時点では赤字幅が拡大
- 3Qのプロジェクト切り替わりに伴う稼働低下の影響大(季節要因もあり)
デザインプラットフォーム事業
- Goodpatch Anywhere: YoYにて売上高+50%の成長
- ReDesigner: YoYにて売上高+26.7%の成長
所感
- 上記内容と両事業ともに 1Q -> 2Q -> 3Q と営業利益が落ちていく様子をみると、個人的にはハイパーネガティブです。
- デザインパートナー事業は売上高こそ上がっていますが、ディテイルズを除くと2Q比で売上高が下がっているのが厳しすぎます。
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