2025/05/21(水)2025年5月2日〜5月15日の決算発表の所感
※当ブログは著者個人の投資記録を掲載していますが、投資の助言あるいは投資の勧誘等を行うものではありません。当ブログに掲載される情報は個人的見解に基づくものであり、正確性・完全性・有用性を保証するものではありません。
- 近況
- 現況
- 2025年05月02日〜05月15日の決算発表の個人的な所感
- 最近の主な売買
- 保有銘柄の今後の決算発表予定
近況
保有銘柄の決算発表くらいはゆっくりめに見たくて、ゴールデンウィークを遅らせて家事・育児・副業の合間に決算書を読んでいました。
現況
指数はトランプ関税ショックからかなり回復してきました。米国株投信は為替負け状態です。指数はやや割高に感じるのでインデックス投資は引き続き停止中です。
自身と家計の口座の合算(メインの口座, 攻めの投資方針)
- 年初来損益:ー0.8%(ー119,668円)
- 年初来確定損益:+856,260円
- 含み損益:+4,347,513円
去年から持ち越した分を利益確定したので、年初来損益がマイナスでありつつ年初来確定損益がプラスになっています。個別株はトータルではプラスで、年初来のマイナスは為替負けしている米国株投信のせいとなっています。
Kaihouファンドの口座
- 取得金額:1,000,000円
- 評価金額:1,029,312円
育児と個別株投資の両立は無理だと思ってKaihouファンドに一定数頼っています。
未成年口座(サブの口座, やや守り寄りの投資方針)
生後間もなく子どもに証券口座を作って運用してもらっています。主に「児童手当」「018サポート(東京都の子育て支援金)」を子どもに贈与して運用してもらっています。贈与証明書を作成して非課税になるよう調整しています。
- 年初来確定損益:594円(SBI・J-REITの分配金x2回のみ)
- 含み損益:+10,981円
分配金履歴はSBI証券なら https://site.sbisec.co.jp/account/assets/dividends で確認できます。
ポートフォリオ
自分と家計の口座の合算
(Kaihouファンドを含まず)
SBI証券(自身のお金で運用)
楽天証券(家計のお金で運用)
未成年口座
個別株で損して大人になって文句言われるのはつらそうなのでインデックス投資縛りです(汗)
株式・投信の年初来損益(未成年口座を除く)
ピンク破線が円換算でのS&P500ですが、それを大きく上回っています。円高の影響で米国株投信のマイナスが大きいですが、それでもTOPIXを僅かに上回っています。
株式・投信の年初来確定損益(未成年口座を除く)
2025年05月02日〜05月15日の決算発表の個人的な所感
主に決算短信・決算説明資料・四半期報告書から読み取って記述しております。非常に限られた時間でまとめているので何か間違いが含まれることもあるかもしれませんがその際はコメントなどでこっそり教えていただければ幸いです。(そもそも読んでいる人いるのか?という問題がありますが)
05月02日 エラン 2025年12月期 1Q
入院・入所生活用品のレンタルサービスの提供など。前年同四半期比で増収増益。売上高から最終益まで四半期ベースで過去最高。四季報に書いてあるように「オリジナル患者衣の導入費やのれん償却費をこなし」てこの業績なら順調ではないかと思います。契約57施設・解約38施設で解約も少なくない点は留意が必要です。解約率が漸増していますが、CSセットの価格改定もそこそこの頻度で行われているようなのでまだギリギリ許容範囲内かと考えています。 CSセットの差別化プロダクトを開発中で近日中に実証トライアル予定とのことで期待しています。解約率の動向には留意しつつも今のバリュエーションであれば保有継続の予定です。
05月09日 IPS(4390) 2025年3月期 本決算
国際通信回線の提供、フィリピンでの光回線の提供・レーシック・予防医療、コールセンター事業者向けサービスなど。
対前年同四半期比で増収,営業利益増益,経常利益以下は減益(為替の影響が大きい)。2026年3月期も2桁の増収増益予想。想定為替レートは1ドル140円,1ペソ2.5円。為替の影響は決算説明会資料のp.16参照。大型戦略投資のため「今後3年間を目安に配当水準を据え置く見通し」とのこと。
配当据え置きに関しては、決算説明会によると、Baler陸揚局建設プロジェクトと日本〜フィリピン〜シンガポールを結ぶ新たな国際海底ケーブルシステムの共同建設の投資が重いようです。売掛金の増加は、主にISP囲い込みによる通信機器の販売によるもので、3〜5年の分割で回収予定で、キャッシュフローは後はからついてくるとのこと。一定の期限で貸倒引当金に機械的に計上しているみたいな話もありました。
国際通信事業
毎年1000件を超える顧客増の目標を掲げた中期経営計画には届いていませんが、課金顧客数は順調に増えています。売上・利益ともに右肩上がり。現状はこの事業しか期待できません。課金数増加に向けた回線整備のスピードアップ・Baler陸揚局建設プロジェクト(2025年7月工事開始,2026年6月末完成を目指す)・日本〜フィリピン〜シンガポールを結ぶ新たな国際海底ケーブルシステムの共同建設・フィリピン政府向けネットワーク構築などが今後の楽しみでしょうか。
営業利益率が2026年3月期に落ちる理由としては、「保守的にみている」「30%台半ばは維持したい」と決算説明会で発言がありました。
国内通信事業
接続料水準の変更や3年度分の遡及精算が一時的に発生とのことで大幅な減収減益💩 特に4Q単体の業績がかなりひどいです。不正な大量発信を防ぐために取引を見直したというような話が決算説明会でありました。
2026年3月期は「黒字転換を見込み、回復基調に入る見通し」とのこと。「アクセスチャージに係る一部取引の見直し等の影響が続くほか、通信事業者間の通信トラフィックに一部減少が見込まれるものの」と書いてあるので中々黒字は信じがたいですね。ただ、2025年5月16日に出た「投資家の皆様によりいただいたご質問と回答」によると、「2026年3月期の業績予想は保守的な前提に基づいており、当社としては業績が底を打ち、回復フェーズに入ったと認識しております」と書いてあるので自信があるんですかね。
メディカル&ヘルスケア事業
わずかに減収減益ですが、「2024年は月間平均来院患者数が2023年比で約2.4倍に増加。特に下期は、上期に比べ倍増しており、成長ペースが加速」とのこと。
こちらも2026年3月期は黒字転換とされていますがあまり期待できないのではないかと個人的には感じます。
保有株をどうするか
国際通信事業がなければ保有する理由はないのですが…。もう最悪自身の儲けにならなくていいので、フィリピンのインターネッツの発展のために資金提供しておこうかというような心境です。国際通信事業以外はポンコツ状態ですが、国際通信事業の成長性を考えるとPER1桁はさすがに安いと言える水準ではないかと個人的に思っています。
05月12日 ロボペイ 2025年12月期 1Q
サブスクリプション型ビジネス向けの決済および請求管理サービスの提供など。前年同四半期比で増収増益。売上高から最終益まで四半期ベースで過去最高。ただし、サブスクペイの売上高や主要KPIの伸びは鈍化傾向。サブスクペイの成長が見えないと株価は上がらないのではないかと思います。
決算の質問回答会: https://www.youtube.com/live/_Ez4V_2F-w4?si=jB4eNlswptYeadTJ&t=2498 では、4Q→1Qは年始の休みの日数や2月に日数が少なかったりであまり伸びないのが例年のトレンドとの説明がありました。それに加えて1click後払いの決済取扱高がやや低調だったとも説明されています。
月次の開示内容次第では売ろうかと思いましたが、2025年4月度月次売上高でようやくどうにかサブスクペイの成長が見られたので、まだしばらく保有継続したいと思います。
05月12日 守谷輸送機工業 2025年3月期 本決算
主に荷物用エレベーターの製造・販売及び、その保守・修理。荷物用エレベーターにおいて国内シェア4割程度。対前年同四半期比で増収・大幅増益。四半期ベースで売上高から最終益まで過去最高。 2025年3月期の期末配当予想を修正(増配)。
建設工事全般の遅れから着工台数が減少したものの、単価上昇で吸収。保守・修理は問題なく好調。
受注高・受注残高も堅調。
2026年3月期は、為替150円/ドル想定で、増収・微増益、4円増配の予想。コスト上昇を保守的に織り込んでこれなら問題なさそうです。
荷物用エレベータを作るほどに専門的な修理・保守需要が生まれ続けるので、長期目線で引き続き保有継続予定です。
05月14日 FCE 2025年9月期 中間決算
主にSaaS(作業自動化(RPA)ソフトとオンライン社員教育システム)。DX推進事業・教育研修事業ともに好調で対前年同四半期比で大幅増収増益。
DX推進事業
「RPA Robo-Pat DX」の導入社数は1,628社(前年同期は1,291社で26.1%増)と好調。 https://note.com/fce_ir/n/n93d13ebde03c によると「4月は単月で40社超の導入があり」とあるので今後にもかなり期待が持てそうです。
教育研修事業
「Smart Boarding」(直販)の導入者数は716社(前年同期は555社で29.0%増)と好調。 OEMパートナー2社の事業終了に伴い、全体の導入社数は2024年12月末時点と比較して一時的に減少。「単価および収益性の観点からOEM中心の展開を見直し、直販を軸とした戦略転換を図っております」とのこと。同時に目標導入社数は直販800社に変更されました。売上高ベースでは直販が約85%を占めているようで、保有継続の許容範囲内であると個人的には考えました。
直販に注力する動機の詳細は https://note.com/fce_ir/n/n93d13ebde03c にも書かれています。
四半期ごとの変化表
調子が良すぎた前Qよりは勢いが落ちましたが、目標クリアのハードルは高くない状態です。まだまだ成長できると個人的には思っています。
株式分割前にあった株主優待がどうなるかはまだ不明。株価下落時のカードに使われるのかもしれません。引き続き保有継続予定です。
05月14日 STIフードホールディングス 2025年12月期 1Q
セブンイレブン向けのおいしい焼き魚,惣菜,おにぎり具材等。対前年同四半期比で増収減益。利益率の落ち込みがひどかった最悪期(前Q)は脱したという具合でしょうか。売上高はもう少し欲しかったですが、例年やや下期偏重なのでこんなところですかね。「関西工場は、当第1四半期連結累計期間において黒字で着地しましたが、想定する生産数量には至りませんでした」とのこと。またしばらく優待缶詰を食べながら我慢の日々が続きそうです…。(すでに成長期待がかなり剥落したPERなのでそこまで下がりませんかね)
05月14日 イー・ギャランティ 2025年3月期 本決算
売上債権に対する信用リスク保証サービスなど。対前年同四半期比で増収増益。四半期ベースで売上高利益ともに過去最高。保証残高1兆8,852億円(前年同期比33.4%増加)、保証債務は8,260億円(前年同期比9.9%増加)。 2026年3月期は増収・微増益・1円増配の予想。やや保守的かという印象を受けます。決算説明資料p.19によると、2026年3月期は「人的投資から収益転嫁させる初年度として、営業推進支援・教育研修に努め早期戦力化を図り、下期から契約数の加速度的な増加とマーケティング強化を目指す」とのこと。今期は今後の成長のための一時的な踊り場感ありますかね。保証債務が積み上がって平均保証料率は下げ止まってますし、中期経営計画の「人員不足」という課題に対して従業員数も20名増加(決算説明資料p.20と2月10日の「企業価値創造プロセスの公表に関するお知らせ」p.20 を比較して、営業人材22名増加,審査人材3名増加)できていますし、金利上昇や景気悪化で需要増が見込めるため長期目線で持続方針です。
05月14日 Aiロボティクス 2025年3月期 本決算
主に自社AIシステム『SELL』によるスキンケア・美容家電等のD2Cブランド事業。対前年同四半期比で約2倍成長。 2026年3月期も約2倍の成長予想。(←バケモンか?)
2026年3月期は
- Yunth定期会員数予想:172,000(前期末137,319,前期末比+25.25%)
- 1Qに「SHOWER DRYER」のプロモーション費用及び「Yunth」の新規顧客獲得の強化に伴う投資を計画とのことで大幅減益見込み。それにより営業利益は大幅な下期偏重。1Qが特に大幅減益見込み(とグラフから読み取れる)
- 1Qにヘアケアブランドで「ヘアオイル」「トリートメント」「シャンプー」を市場投入予定
- 2025年3月期よりも人材採用・人件費に上場調達資金をかなり使う予定
とのことで、次回の株主優待と今後の成長が楽しみです。株価はまだ2倍成長を織り込んでいないように思えます。2倍成長の確度が高まるにつれてという感じかと思います。
05月15日 プレミアグループ 2025年3月期 本決算
中古車向けのファイナンス・故障保証、オートモビリティサービスなど。対前年同四半期比で増収増益。ただし期初予想比ではシステム障害による影響で大幅に未達。システム障害による一過性費用を除くと利益面では期初予想を達成。 2026年3月期も増収増益で14円も増配。今後の業績の自信からの大幅増配予想でしょうか。
システム障害による税引前利益への影響額は2025年3月期が13.1億円,2026年3月期は19.2億円から貸倒引当金7.1億円を戻入れて12.1億円の見込み。(決算説明資料p.5参照)
セグメント別では、ファイナンス事業で粗利益率が低下しました。「4Qにおける長プラの上げ幅が大きく(1.85%→2.20%と0.35%上昇)、顧客金利への転嫁とのタイムラグが発生」とのことです。 https://www.boj.or.jp/statistics/dl/loan/prime/prime.htm では、みずほ銀行の長期プライムレートのようですが、3月11日に2.35%まで上がった後、4月10日に2.05%に下がり、その後は変化なさそうです。
前年比較は決算説明資料が充実しているのですが、前四半期との比較は充実していないので独自に比較用の表を作成しました👇(「自分が分かれば良し」な表なので他人には見づらいと思います)
システム障害さえなければ順調だったのが惜しいです。2026年3月期の1Q〜3Qは貸倒引当金が戻入れられるまで利益面で厳しいかもしれませんね。ただ、ビジネルモデルが壊れたわけではないので配当をもらいながら持続というのもありかと思い売らずに持っておくことにしました。
最近の主な売買
前回の記事以降、売買はありません。
保有銘柄の今後の決算発表予定
- 06月13日:ギフトホールディングス 中間決算