2023/01/01(日)2022年11月9日~12月15日の決算発表の個人的所感(日本アクア, アライドアーキテクツ, メック, IPS(4390), グッドスピード, ギフトHD)
※当ブログは著者個人の投資記録を掲載していますが、投資の助言あるいは投資の勧誘等を行うものではありません。当ブログに掲載される情報は個人的見解に基づくものであり、正確性・完全性・有用性を保証するものではありません。
現況(2022年12月31日時点)
- 年初来損益:-4.7%(-317,819円)
- 年初来確定損益:+233,089円
- 含み損益:+1,490,407.22円
※去年から持ち越した含み益を減らしつつ利確したので、年初来損益がマイナスでありつつ年初来確定損益はプラスとなっています。
現在のポートフォリオ
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不動産(クラウドファンディング)
- GALA FUNDING #2:25口
運用終了予定日が2023年1月31日で、分配・出資金払戻予定日が2023年2月上旬なので、運用終了までもうすぐです。
年初来損益
年初来確定損益
11月9日~12月15日 決算発表の個人的な所感
主に決算短信・決算説明資料・四半期報告書から読み取って記述しております。
11月9日 日本アクア 2022年12月期 3Q
高性能・低環境負荷の断熱材の原料開発・販売,及び防水など。日本最大級の施工ネットワークも構築。対前年同四半期で増収増益。価格改定&原料使用量30%削減のアクアフォームLITEで原料価格の高騰をこなすどころか利益率改善。通期業績予想に対する進捗は売上高が68.9%ですが、繁忙期が秋~冬とのことなので特に問題ないでしょう。経常利益の進捗は78.3%なので、利益が上ブレる確率はまあまあ高めと見るのが自然でしょうか。
決算短信によると、売上高の前年比(累計)は以下の通り
- 戸建部門:+4.0%
- 建築物部門:+24.9%
- 防水部門:+175.8%
- その他部門:-6.4%
- 全体:+7.2%
部門ごとの売上高の構成割合を計算してみると以下のようになりました
- 戸建部門:55.9%
- 建築物部門:25.4%
- 防水部門:1.1%
- その他部門:17.5% (小数第2位以降切り捨て)
脱炭素社会の加速に向けてまだまだ期待できる銘柄ではないかと個人的に考えています。保有500株は持続方針で、地球の未来のためにも長期で応援したいと思います。
11月10日 アライドアーキテクツ 2022年12月期 3Q
マーケティングDX支援。対前年同四半期で減収増益(新収益認識基準では増収増益でこちらが本来の会社の実力で5四半期連続で過去最高売上を更新)。ストック売上比率は60.6%(前年同期比+20.9pt)に拡大(前Qの57.4%からみても拡大)。 SaaS ARRの伸びはやや鈍化(前Qがあまりにも伸びすぎていただけで問題ない範囲かと個人的には思います)
事業別にみると以下の通り。
- 中国進出支援事業(売上の6.0%):「独身の日」の事前プロモーションを想定以上に獲得とのことで4Qに期待
- ソリューション事業(売上の27.0%):ストック売上比率が前Qの18.9%から今Qは23.1%に向上。今後の成長に期待
- 海外SaaS事業(売上の37.7%,営業利益率27.7%):ストック売上比率が前Qの89.6%から今Qは90.6%に向上。顧客企業数も増加。営業利益率も向上
- 国内SaaS事業(売上の29.3%):ストック売上比率が前Qの60.8%から今Qは62.7%に向上。ARRはLertoが牽引
成長投資をこなしつつ増収増益、ストック売上比率向上(7四半期連続上昇)。国内SaaS事業においてLetro ARR以外のARRが落ちているのが唯一気になりますが、それでも国内SaaS事業全体ではプラス。保有300株は持続方針です。
11月10日 メック 2022年12月期 3Q
主に電子基板向け薬品。CZシリーズ(パッケージ基盤に使われれる銅表面処理剤)で世界シェアをほぼ独占。対前年同四半期で増収・営業減益・経常利益以降は増益。
製品別の前年同期比の売上動向:
- CZシリーズ(パッケージ基板向け銅表面処理剤):「パソコンやスマートフォンの生産減速の影響を受けた一方で、サーバーの需要やパッケージ基板の大型・高多層化により、好調に推移しました。」とのこと。
- V-Bondシリーズ(多層電子基板向け銅表面処理剤):「関連する自動車やスマートフォンの減産により、ほぼ横ばいの結果となりました。」とのこと。
- SFシリーズ, EXEシリーズ(ディスプレイ向けエッチング剤):「在庫調整等の影響を受け、関連する電子機器の需要に鈍化がみられ減少しました。」とのこと。
原料価格高騰に対して価格改定が追いついていないのか薬品粗利益率低下がひどいですね。
通期業績予想に対する進捗率は
- 売上高:72.7%
- 営業利益:70.8%
- 経常利益:71.6%
- 純利益:70.0% (小数第2位以降切り捨て)
4Qで伸ばせないと業績予想はやや未達になりそうですが、日経ヴェリタス(2022年11月27日発行 Vol.768)によると、「10~12月期からは原材料高を受けた値上げ効果も表れ(以下略)」とあるので、大丈夫ですかね(?)
TSMCの魏CEOは消費者向けの最終製品の在庫に関して「23年前半まで調整されるとの見方を維持した。」(鉤括弧内は週刊東洋経済 2022年11月12日号 p.39 より引用) とのことなので、サーバー向けが好調でも10月-12月も他が厳しければ未達確率が高まります。
イビデンの決算説明資料からサーバー向けはまだまだ伸びそうです。消費者向けの最終製品もいずれは在庫調整が進んで回復するでしょうし、来期への期待も高まります。保有100株はどうしようか悩みどころです。薬品粗利益率低下も中々看過し難い水準ですが、スポンサードリサーチレポートによると、
- CZシリーズの生産能力をFY22からFY23にかけて40%増強
- 「パッケージは、チップレット化による大量生産に徐々に移行しており、チップレット化はパッケージのサイズの拡大と多層化を可能にする。そのためパッケージ1個あたりのCZ薬剤の使用量は、従前のパッケージに比べ約8倍になる。このようにチップレット化による大量生産に伴いCZ薬剤の需要拡大が見込まれるが、その効果が本格的に収益に反映されるのは来期以降と思われる。」(https://www.mec-co.com/ir/library/pdf/tekijikaiji/20220902_5402_report_1.pdf より引用)
とのことなので、長期目線での保有継続で行こうかと思っていました。株価は下落と思いきや、もう来期以降を見据えているのか、決算発表後はしばらくの間はかなり底堅く推移していました。しかし、最近の景気後退を懸念した株価下落でまた微益撤退させられてしまいました。あの中期経営計画では中々握力を保ちづらいですね…。
11月11日 IPS(4390) 2023年3月期 中間決算
国際通信事業, フィリピン通信事業, (日本)国内通信事業, メディカル&ヘルスケア事業。対前年同四半期で増収増益。通期業績予想を上方修正。
- 国際通信事業:大幅な増収増益。営業利益率33.2%。
- フィリピン通信事業:先行投資の増加で減収減益。営業利益率25.2%
- 国内通信事業:増収増益。営業利益率20.4%
- メディカル&ヘルスケア事業:レーシック件数増加で大幅に増収増益。営業利益率40.1%
爆発的な伸びの国際通信事業は前倒しの期ズレかと思いきや、セグメント別の業績予想の数値を見ると、1Q,2Qよりも3Q,4Qの合計のほうが売上高予想はやや上。決算説明会資料 p.18 によると「下期においても、リース契約案件の増加に加え、IRU契約案件の一括入金による収益計上が計画されている。」とのことなので期待。
全セグメントで営業利益率が20%を上回っていて素晴らしい。通信事業だけでなく、2023年に人間ドック・検診センター開設予定のメディカル&ヘルスケア事業の成長にも期待が持てます。
保有100株は持続方針です。
11月14日 グッドスピード 2022年9月期 本決算
主に中古車販売。対前年同四半期で増収,最終益以外は増益。決算発表と同時に中期経営計画も発表。ガイダンスも良好です。同業のネクステージも同じように成長してきたので、資金さえ調達できれば到達可能な範囲ではないかと個人的には考えています。
2022年9月期は全事業で増収。資金面以外は特に問題なく、今後もKPI成長と売上総利益率の改善が期待できます。
公式なIR資料が充実しているので、これ以上自分がごちゃごちゃ書く必要もないでしょう。 IR担当の方も株主にしっかり向き合ってくれるのが好印象です。
保有100株は持続方針で行きたかったのですが、最近の日銀の金融政策見直しにおののいて利確してしまいました。
12月15日 ギフトHD 2022年10月期 本決算
主に家系ラーメン。対前年同四半期で増収増益&増配。4Qでは「町田商店」で8店舗,それ以外のブランドで14店舗の新規出店。2023年10月期は増収,営業利益増,経常利益以降は減益(時短協力金がなくなることによるので特段問題ない),3円増配予想。出店計画は直営店+39店舗,プロデュース店+23店舗。「中期経営計画 2023年10月期~2025年10月期」も出していて、今後が非常に楽しみです。
保有100株は長期持続方針。
最近の主な売買
ニチコン
この前の決算所感で「特別損失は一過性なのでそこまで気にしなくていいはずです。」と書いたのですが、四半期報告書を読んで、「カナダにおいて提起されているクラスアクションにつきましては、今後も引き続き適切に対応します。」と書いてあるのを発見したのと、直近決算の特別損失は「米国における競争当局による調査に関連するクラスアクション(集団訴訟)から離脱したコンデンサ購買者からなされた損害賠償請求」なので、カナダの集団訴訟に加えて、集団訴訟から離脱したまた別の購買者から損害賠償請求されるリスクも考えなければならないことに気づきました。このリスクを軽視すべきではないとの考えに至って全数売却(利確)しました。
セルシス
11月の月次(9,10,11月の3ヶ月平均)が悪かったので保有200株のうち100株だけ売りました(利確)。「セルシスは今後、このような懸念がある画像生成AIを用いた機能をCLIP STUDIO PAINTに搭載いたしません。」(https://www.clipstudio.net/ja/news/202211/29_01/)も売却理由の一部です。ソフト自体は良いはずなので優待目的に100株は長期保有方針です。
インパクトホールディングス
前々から気になっていて打診買いして、いや違うか、みたいな葛藤があってアホな損切。
グッドスピード
上述の通り、利確。
その他
新規買い:チャームケア,GMOリサーチ
今後の決算発表予定
2023年01月05日 ネクステージ 2022年11月期 本決算
2022年12月23日に業績予想と配当予想の上方修正が出たため、目下、来期ガイダンスがどうなるかが焦点です。
2023年01月中旬 パルグループ 2023年02月期 3Q決算
- 米国の利上げ幅縮小で円安が一旦ピークアウトする
- 3COINSは300円以外の商品も多いので、他のx円均一ショップと比べて物価高に対する価格転嫁のハードルが低め
- 最新の流行・ニーズを捉えた雑貨・家電・食品の開発力がある(と思う)
と思って買ったので今後の成長を楽しみにしています。(アフターコロナでアパレルも好調ですかね?)