主に決算短信・決算説明資料・四半期報告書から読み取って記述しております。
主に中古車向けのファイナンスと故障保証。toC向けのカープレミアも。対前年同四半期で増収増益。売上高,営業益は四半期ベースで過去最高。ビッグモータが今問題になっていますが、決算説明資料p.5によると、「ビッグモーターとの取引量は非常に僅少」とのこと。
前年比較は決算説明資料が充実しているのですが、前四半期との比較は充実していないので独自に比較用の表を作成しました👇

全セグメント伸びていて順調にみえます。ビッグモーターの不祥事の影響で中古車業界のイメージが地に落ちた影響があったでしょうか株価は軟調な動き。ただ、この企業業績だけをみると現時点において保有株式を売る合理的な理由を考えるのが困難なため持続方針です。
セブンイレブン向けのおいしい焼き魚,惣菜,おにぎり具材等。対前年同四半期で増収増益。売上高から最終益まですべて四半期ベースで過去最高の数字。やや下期偏重なので、このままいけば通期利益は上ブレしそうというところでしょうか。
決算説明会動画によると、
- 水産の調理の特許(数?)では日本で第7位
- 経常10%〜11%は出したい
- 原材料調達への徹底したこだわり(原価率低減)
- 製造能力の磨き上げ、拡大(生産効率向上)
- 新技術の知的財産化(市場競争力向上)
- 新工場どうするの?
- 既存工場で生産効率が上がっている(まだ余地あり)
- 投資とそれに対するリターンをしっかり考えたい
- 2年くらいで新工場はちゃんと作る
- 台湾展開
- 点での取引だったのを今年の後半から面で取り組む
- 現地に工場を作らずに沖縄から船で運ぶ
- 北米展開
- 2027年度までで150%成長をやっていきたい…できるんじゃなかろうかと…目標として掲げたい
- 周辺異商品として拡大していきたい
- 2023年12月1日に創業35周年。感謝を示していく(株主還元の匂わせ)
- 人流の緩和は圧倒的にプラス(コンビニおにぎりなど)
- 身の丈にあったM&Aや工場買収に留めることで、償却によって利益率が下がらないようにする
とのこと。時間をじっくりかけて1.5倍成長目指すとのことなので、株主としても配当金と優待をいただきながら長期投資で応えましょう。保有株式は持続方針です。
VTuber事務所「hololive」運営。メタバーズ事業も。対前年同四半期で大幅に増収増益。
売上構成比は2023年3月期から計算。
- 「配信/コンテンツ(売上構成比:31.0%)」:前年同月比:+13.9%
- 「ライブ/イベント(売上構成比:16.8%)」:前年同月比:+94.0%
- 「マーチャンダイジング(売上構成比:39.1%)」:前年同月比:+32.8%
- 「ライセンス/タイアップ(売上構成比:13.1%)」:前年同月比:+167.7%
- 楽曲による認知度拡大
- 在籍VTuberあたり収益が順調に成長(ただしごく少数のVTuberが数字を伸ばしている可能性も)
- IPの影響の高まりを背景としたライセンシング案件数および規模の拡大(ただし前Qからの伸びはそんなでもなさそう。前Qの数値は未公表でグラフしか見られない)
- コマース領域を中心とした伸長により売上総利益率は改善基調
- hololiveブランドによる広告効果の高まり
- 相変わらず男性VTuberが伸びづらい。存在感がない
- 「ぶいすぽっ!」というグループ(詳しくは知らないがゲーム特化グループか?)にシェアを奪われないか
- ゲオHDの決算説明資料をみると「あおぎり⾼校」とかいうグループもあるようですね
- 今までも個人VTuberがいくらでもいる状況でもこの業績なのでそんな懸念するほどでもないのか(?)
まだブランド価値としてはホロライブが大幅にリードしているように思えますが、簡単には真似できないホロアース等での差別化も急いでほしいですね。
- 7月下旬にデビューのホロライブEN「Advent」
- 一番人気の「FUWAMOCO」でどれだけ伸びるか注目しています
- 海外でのライブコンサート
- 2024年リリース予定のメタバースサービス「ホロアース」
ホロアースはまだベータ版ですが中々将来性を感じる出来具合だと感じます。あとはVTuberをEnglish,インドネシア以外でも伸ばせるのかは気になるところです。保有株式は持続方針でいきたかったのですが、この高PERがいつまで許容されるかとか、競合との差別化がうまくいくか自分の中で疑義が生じ始めているので100株だけ利確しました。残り100株は現状のブランド価値とベストガールYAGOOが次はどんなことしてくるのか個人的に気になるので持続方針でいこうかといろいろ思案中です。
[2023/08/26 追記]
ログミーファイナンスから「決算説明の内容を書き起こし」が公開されました。
特に重要そうなところを抜粋↓
- 第3四半期・第4四半期の季節性により、当社は下半期において売上が高まりやすい(既知)
- 前受金の積み上がり → 「受注販売グッズの売上により前受金が積み上がり、B/S上に顕在化している状況です。今後、発送の段階でP/Lに計上されます。」
- 「英語圏のグループの登録者数の伸びが相対的に弱く拡大に手こずっていたように見えます。」「手こずっていたというよりは、あえてセーブしていた状況です。なぜかと言いますと、海外のタレントも自宅で配信するだけではなく、国内にある大型モーションキャプチャスタジオ等を活用して3D配信やライブコンサートなどのフルラインのコンテンツを届けることができる環境の整備を重視していたからです。(以下略)」
- 「営業利益率改善の方法としては、セールスミックスやプロダクトミックスの改善によって粗利を高めていくことがメイン(以下略)」
- バーチャルヒューマンについて → 「どれほど高精細であっても、ターゲット顧客市場が確立されていないという意味ではユーザー獲得が非常に難しいというのが現時点での印象です。」
ホロアースの開発は今のところ順調に進んでいて、VTuberに対する女性ファンの獲得が課題とのことも書いてありました。
[2023/08/26 追記終わり]
飲食店向けプラットフォーム運営。対前年同四半期で増収,最終益以外は増益。
「メディアプラットフォーム事業(売上構成比:95.9%)」
- 売上高:811,611千円(前年同期比31.2%増)
- セグメント利益:199,354千円(前年同期比11.3%増)
- 登録ユーザー数:271,404件(前年同期比11.5%増)
- 有料ユーザー数:不明(本決算でしか公表していないようです)
- 有料ユーザーの期間単価:不明(本決算でしか公表していないようです)
「M&A仲介事業(売上構成比:4.0%)」
- 売上高:34,040千円(前年同期比13.4%増)
- セグメント損失:14,932千円(前年同期は5,487千円のセグメント損失)
M&A仲介においては、譲渡時期の後ろ倒し(成約手数料約30百万円)が発生。
- 売上高は四半期ベースで過去最高
- 2件の事業譲受・23名の採用(採用前倒し)・採用サイト構築などの戦略投資で販管費は増加
- 1Qの戦略投資額の累計は18+2+9+15=44百万円
- 内装建築.com関連費用:約18百万円
- フードアカウンティング協会関連費用:約2百万円
- 採用サイト構築費用:約9百万円
- 採用費用(前倒し分):約15百万円
- 戦略投資の44百万円が営業益に乗っかっていれば前Q比較でほぼ横ばい
- M&A仲介事業において、売却相談件数は高水準を維持
M&A仲介は譲渡時期の後倒しで売上進捗が停滞したのと、戦略投資で販管費が増加したこと以外は順調にみえます。採用に関しては2年間で約50名の純増予定に対して、2023年3月末の従業員158名 -> 2023年6月末の従業員177名なので、19名の純増で良い具合。
2Qはおそらく利益率もいくらか向上すると予想できるので、今後の成長に期待して、保有株式は持続方針でいきたいです。決算説明資料の見せ方はいまいちで、流し見で読んでもう少し良い未来を想像できるような書き方があっただろうにという印象を受けました。
高性能・低環境負荷の断熱材の原料開発・販売,及び防水など。日本最大級の施工ネットワークも構築。対前年同四半期で増収増益。営業益・経常益は四半期ベースで過去最高。繁忙期が秋~冬なので、今期の利益予想対して上ブレが期待できそうです。
決算説明会資料によると、
- 戸建部門:「土日休みに伴い施工日数が減少、人材育成を進め稼働件数増加へ」
- 建築物部門:「製造業の国内回帰などにより、不燃断熱材の需要増で採算性向上」
決算短信によると、売上高の前年比(累計)は以下の通り:
- 戸建部門:-2.8%
- 建築物部門:+35.6%
- 防水部門:+100.6%
- その他部門:+22.3%
- 全体:+12.1%
部門ごとの売上高の構成割合を計算してみると以下のようになりました:
- 戸建部門:49.46%
- 建築物部門:29.24%
- 防水部門:1.88%
- その他部門:17.40%
「新株予約権の取得及び消却の理由」(要約)
- 大和証券による本新株予約権の行使(953個)と国内事業法人による当社株式の売却により流通株式比率と流通株式時価総額の両方でプライム市場の上場維持基準を満たして(当社試算による)本スキームの目的を達成したため。
- プライム市場の上場維持基準を満たすこととは別の目的として物流拠点の機能も有する北関東営業所、宮崎営業所、広島営業所、鹿児島営業所、及び熊本営業所の開設資金の調達を計画していたが、本新株予約権953個の行使による累計調達額84,762千円は、2023年4月に営業を開始した北関東営業所の開設資金の一部に充当済み。残りの営業所開設計画は、売上債権や棚卸資産の削減によるキャッシュ・フローの改善も進んでいるためエクイティ・ファイナンスに依存することなく十分に賄える見込み。
- 最近の当社の株価は本新株予約権の下限行使価額(1株当たり889円)を挟んで推移しており、行使が進んでいない状況となっている。当社の資本政策及び今後の市場環境等を総合的に勘案し、未行使の本新株予約権が残存することによる市場の希薄化懸念を軽減する必要があると判断し、本新株予約権による資金調達を中止することといたしました。
- 以上を踏まえて、(略)、残存する本新株予約権の全部を取得し、消却することにいたしました。
これで下限行使価額(1株当たり889円)からの最大904700株の売り圧力がなくなったのでポジティブです。営業所開設資金もエクイティファイナンスなしで十分賄えるぜというのも非常に心強い文言。
- コンクリート建築物向け不燃断熱材「アクアモエンNEO」がかなり好調っぽい
- ウレタン原料価格との連動性が高いナフサ輸入CIF価格はピークアウトの傾向 -> さらなる利益率向上につながるか(?)
1Q決算と同様に「決算説明会等における主な質疑応答」を公開してくれたらまた追記します。ここは配当も良いしインフレに対して値上げ力もあるし従業員・株主・地球環境思いの大変素晴らしい会社のようにみえるので保有株式は持続方針です。
[2023/08/26 追記]
1Q決算と同様に「決算説明会等における主な質疑応答」を8/24付で公開してくれました!
特に重要そうな内容を要約してピックアップ↓
- 省エネ住宅に対する補助金などの反動減は考えにくい
- 「有力メーカーとの取引拡大」は他の施工会社からの切り替え
- 「広域認定制度」と「安定品質+全国展開」が評価されたと認識
いい感じですね。
[2023/08/26 追記終わり]
国際通信事業,国内通信事業,メディカル&ヘルスケア事業。対前年同四半期で減収減益。前年同期は国際通信回線の大口案件の収益計上あったので1Qが減収減益なのは計画通り。
四半期累計だと四半期ごとの成長度合いが分からないので、四半期単体の数値を出してあります↓

大口案件の収益計上が計画通りなく前年同期比で減収大幅減益。フィリピン通信事業の数字は今期から統合されて分からないのですが
- 2022/3 1Qの国際通信事業が売上:382百万円, 営業利益:43百万円
- 2023/3 1Qの国際通信事業が売上:1191百万円, 営業利益:392百万円(IRU契約案件の入金による売上計上あり)
- 2022/3 1Qフィリピン通信事業が売上:301百万円, 営業利益:87百万円
- 2023/3 1Qフィリピン通信事業が売上:243百万円, 営業利益:121百万円
から予想すると、フィリピン通信事業は前年同期比でかなり増収ながら減益だったのではないかと思われます。
前年同期比で増収増益。前Q比較では減収減益。(季節性は僅かにあるのかも?)
前年同期比で増収減益。前Q比較では微増収増益。
フィリピン国内海底ケーブルの完成に伴う収益貢献は下期(3Q,9月)から計上される見込(投資したコストは3年で回収見込)。
どう考えても1Qにおいては好材料は出ないと思えたので、今の株価で悪材料がどれくらい織り込まているかなど思案しつつも保有株式は決算発表日に一旦利益確定で売りました。後日、下期からの成長に期待して再度買い直ました。中々投資家は報われませんが競争を極力避けて独自の道を切り拓く事業内容は良いので今後も応援したいですね。
著作権エージェント。前期は会社計画の業績を下回ることが多かったようで直近半年の日足チャートは滑り台。落ちるナイフを掴んでズタズタにされながらもオンリーワン性とキャッシュ・フローに惹かれて購入して決算発表を跨ぎました。対前年同四半期で増収増益。
1Qに関しては、売上高・営業利益ともに会社計画をクリア。特に営業利益は会社計画比+18.9%で良いスタートのようにみえます。
- 「管理楽曲数」:405182
- 前Qから31432増加
- 計画の46万曲以上のクリアも堅そう
- 「取扱原盤数」:1061862
- 前Qから31908増加
- 目標の125万原盤がやや遠そうか
過去最高のセグメント四半期売上を達成。
「著作権管理業務」(売上高構成比:11.2%,管理対象が「楽曲」。2022年3Q決算説明資料によると粗利率100%)
前年同期比で増収。「放送分野においては管理楽曲が順調に増加しており、今後の徴収額に反映されることを期待」とのこと。
「DD業務」(売上高構成比:80.4%,管理対象が「原盤」。著作権管理業務より粗利率が低い。こちらの割合が高まると利益率が低下する)
前年同期比で増収。「これまでBtoB領域に特化して展開していたDD業務を、個人で活動するアーティスト・クリエイターも対象として展開」とのこと。
前年同期比で増収減益。「既存サービスの他、新たに当社自主興行等を実施したことにより前年同期比で大幅増収となったものの、過去イベントの費用確定に伴う原価の追加計上により減益」とのこと。
決算内容は1Qとしては現状問題ないとみえるので保有株式は持続方針の予定でしたが、マザーズ指数が病気なのと、まだ落ちるナイフ状態から抜けられないようなので、一旦全数売却して逃げました。DD業務においてはまだ独自性がありつつも競合自体は出現しているようですね。それがどれくらいの脅威なのか自分の少ない知識では評価しきれないので中々買いづらさがあります。