2022/11/08(火)2022年9月14日~11月7日の決算発表の個人的所感(ギフトHD, ネクステージ, Enjin, プレミアグループ, セルシス, ニチコン)
※当ブログは著者個人の投資記録を掲載していますが、投資の助言あるいは投資の勧誘等を行うものではありません。当ブログに掲載される情報は個人的見解に基づくものであり、正確性・完全性・有用性を保証するものではありません。
現況
- 年初来損益:-3.2%(-211,546円)
- 年初来確定損益:+231,216円
- 含み損益:+1,590,456円
※去年から持ち越した含み益を減らしつつ利確したので、年初来損益がマイナスでありつつ年初来確定損益はプラスとなっています。
現在のポートフォリオ
株式・投信
不動産
- GALA FUNDING #2:25口
年初来損益
年初来確定損益
9月14日~11月7日 決算発表の個人的な所感
主に決算短信と決算説明資料を読み取って記述しております。
09/14 ギフトHD 2022年10月期 3Q
主に家系ラーメン。対前年同四半期で増収増益&増配。3Qにおいては「町田商店」で7店舗、それ以外のブランドで12店舗の新規出店。東京駅八重洲地下街に1社で7ブランド出店した「東京ラーメン横丁」でかなり出店数を稼ぎました。今後の出店余地は国内だけでもまだまだ有り余っていそうです。海外はロサンゼルス店を閉店で苦戦中のようです。
前年3Q単体比較では増収・減益で、株価はどう反応するだろうかと思いましたが、トップラインの伸び(+25.3%)をよく評価してもらえたのか株価は暴騰して一時は上場来高値3975円を付けました。2023年10月期は時短協力金も少なくなってEPSの伸びが緩やかになるかと思って、ダブルバガー超え&PER30倍超え(EPS:128.59で計算)の3975円で100株利確しました。もう100株は長期持続方針です。
市場規模・ラーメンブランド開発力・接客等を考慮するとまだまだ業績を伸ばせるだろうと個人的に予想しています。安く買い増せるタイミングがあればぜひ買い増したいです。
10/03 ネクステージ 2022年11月期 3Q
主に中古車販売。対前年同四半期で増収増益。3Q単体でも過去最高の業績。市場環境が前年割れでも既存店はしっかり2ケタ成長。主要KPIでは買取台数が最も成長していて前年比195.2%。前Qは売上総利益率はやや低下しましたが今Qは改善。出店計画は4Qは総合店だけでも11店舗の計画(当期首の総合店は41店舗で3Qまでで総合店は10店舗出店)。現金及び預金が約220億円くらいあるので、4Qの出店に110億円かかってもまだ少し余裕ありますかね。売上総利益率を維持できれば、順調な店舗増で2023年11月期のEPS成長も期待できそうなのでまだしばらく保有株式は持続方針です。
決算発表翌日は株価が大きく下落(-13.65%,2841円)しましたが取得単価1929円の保有株式は売らずに静観していました。
10/14 Enjin 2023年5月期 1Q
高利益率でキャッシュフローも抜群に良いPR支援会社。対前年同四半期で増収増益。
- 前Q -> 今Q
- 顧客数:454社(1985社-1531社より算出) -> 773社
- 平均契約単価:前Q(おそらく前期累計での平均)1014千円 -> 1012千円
- 平均契約件数:前Q(おそらく前期累計での平均)1.69件 -> 1.61件
売上高に対するサービスの割合としては高利益率のプラットフォームサービス(メディチョク・アポチョク)が拡大しました。
PR支援サービスの売上高は、前Qよりも減少で前期の1Qよりは少し上程度。鈍化した理由としては若手社員の割合増加による教育工数増加(前Qの決算でそうなると説明があったのでそこまでサプライズではない)とキャンセル案件の増加(こちらは少々ネガティブサプライズ感あり)。ただ、キャンセル案件の数自体は前4Q->1Qと低下している模様(決算説明資料のグラフを見る限り)
プラットフォームサービスはまだ売上高の規模はまだ小さいものの着実に成長。メディチョクは僅かに伸びが鈍化していますが次のQも見ないと傾向は分からず。
決算発表翌日の株価はストップ安でした。PR支援サービスの成長が低下した事実だけじゃなくて、今後改善していく見通しなのかどうか言葉で書かないとダメでしょう。書かないということは投資家はそういう見通しじゃないと判断して投げ売るほかありません。
2Q以降で教育が進捗してキャンセル率が下がって問題なく業績アップのシナリオもあると思いますが、その辺りの見通しが不明なので保有株式はすべて売りました。
現物の利確で信用買いの損切りを補えず、確定損益にはマイナス約22千円の影響。1Qの進捗率が悪いという会社の発表をしっかり把握していてなぜ信用買いしたのか。1Qが微妙な業績予想だとアナウンスしておいてそれを良い方向に裏切って株価が暴騰したマクビープラネットの値動きが脳裏に焼き付きすぎていました。(反省)
追記:『2023年5月期第1四半期 質疑応答集』が公開されて、キャンセルは「当期1Qにかけては減少傾向にあり、(以下略)」との文言をようやく見られました。しかし、今後は「一定量のキャンセル案件の発生は許容せざるを得ないものの、この数字を極力減らしていくように努めてまいります。」との表現にとどまりました。当面の間、個人的にはこの銘柄は触らないことにします。
10/28 プレミアグループ 2022年3月期 中間決算
主に中古車向けのファイナンスと故障保証。マーケットが前年割れの中でもKPIは伸長し、対前年同四半期で増収増益&通期業績予想の上方修正。ただし、上方修正内容は一過性のもの。 1Q決算所感の https://pawafuru.com/0430#k430p2.3 において、「toC向けサイトのカープレミアをマスメディアを使って広告宣伝するようなので、そこでどれくらいの費用が発生するかはやや気がかりです。」と書きましたが、今回の一過性の利益の一部(3.9億円)をマーケティング費に使ってくれるようでそこは一安心でした。
他は全事業伸びていて文句のない決算発表でした。保有300株は持続方針!
11/04 セルシス 2022年12月期 3Q
主にイラスト制作ソフト。対前年同四半期で増収,最終益以外は増益。CLIP STUDIO PAINT バージョン2.0 発表により、現行バージョンの買い控え発生で、買い切り版のツール販売のみ売上減少が発生している模様。ただし、バージョン2.0からメジャーアップデートがサブスクのみ対応となるので将来的には売上向上につながると予想できます。そのため、今回の売上減少は一時的と考えるのが妥当かと思います。この買い控えに対して会社も10月14日から適切に手を打っているので問題視せず保有継続します。
クリサポ
ARRは積み上がっていますが、前Q比較で売上高・営業損益ともに減速。現行バージョンの買い控えによる影響が色濃く出ているようです。
UI/UX事業
いつも通り赤字。前Q比較でも、売上高・営業損益ともに減速。
今後の好材料になりそうなもの
- 「2022年及び2023年の2年間で総額30億円を目処に自己株式の取得を予定しております」(既に約10億円分を取得済)
- UI/UX事業セグメントの再検討
- 画像生成AIに関する開発
- 中国本土展開
- 東証スタンダードからプライムへの申請(準備中)
[2022/11/19 追記] 通期業績予想の下方修正が出るか結構ギリギリの進捗ですね。12月上旬に出る11月分の月次(9,10,11月の3ヶ月の平均)によっては売るかもしれません。
11/07 ニチコン 2023年3月期 中間決算
電子機器用コンデンサ(売上高構成比57.6%), 回路製品(売上高構成比28.4%), 電力・機器用コンデンサ及び応用関連機器(売上高構成比13.7%)。
[2022/11/11追記] 当第2四半期連結累計期間の売上高構成比が決算短信に載っていて、それによると、電子機器用コンデンサ(売上高構成比55.6%), 回路製品(売上高構成比31.1%), 電力・機器用コンデンサ及び応用関連機器(売上高構成比13.0%)。 に変化したようです。
読売新聞の紙面広告:https://www.excite.co.jp/news/article/AMP_285919/ でニチコンが家庭用蓄電システム(V2Hシステム)に強いというの知って、さらに調べると家庭用においては独占的というのが分かって、中々興味深いと思って200株購入しました。途中でV2Hシステムの納期が延びている情報を得て利確しましたが、やはり問題ないんじゃないかと思って、再度200株購入して決算を跨ぎました。
前回の決算説明会資料 p.31 によると、V2Hシステムにおけるニチコンの推定市場シェアは91%。株主通信によるとV2Hシステムは回路製品区分に分類されるので売上高構成比28.4%の中に入っていることになります。
中間決算は対前年同四半期で増収増益増配&通期業績予想の上方修正とここまでは完璧だったのですが特別損失を計上。特別損失は一過性なのでそこまで気にしなくていいはずです。 V2Hシステムよりはまだコンデンサーの売上のほうが大きくて、V2Hシステムの売上高の伸びが全体に与える影響が小さい可能性もありましたが、上方修正IRの「修正理由」を読むと、『新製品の「トライブリッド蓄電システム®」を中心とする家庭用蓄電システムや V2H(Vehicle to Home)システムなどの NECST 製品の売上が大幅に増加しました。』とあるので、V2Hシステム関連の影響が強く出ていることが読み取れました。
政府の2022年度第2次補正予算の案の中でも「蓄電池を国内製造するためのサプライチェーン(供給網)強化に3000億円を割り振る。」(11/6 の読売新聞朝刊 https://www.yomiuri.co.jp/politics/20221105-OYT1T50301/ より引用)とのことなので、今後も楽しみです。
決算補足説明資料の公開を待っていますが、決算を跨いだ200株は今のところ保有継続方針です。
[2022/11/11追記] 四半期報告書(p.3/24)に「回路製品は、家庭用蓄電システムやV2Hシステムの売上が伸長したことなどにより27,229百万円と前年同期比44.8%の大幅増収となり、NECST事業の成長が全体にも大きく寄与しました。」と書いてありました。
[2022/11/14 追記] 販売実績の推移を一部計算して出してみました↓
最近の主な売買
メック&デクセリアルズ
- メック:マイナス31380円
- デクセリアルズ:マイナス40506円
地合い悪化時に信用買いしつつ耐えきれず損切り。決算発表まで持ちきれず。
10/27のイビデンの決算発表資料を読むと、データセンター向けはまだ(今後も)需要が強いということが分かったので、メックだけ再度100株買い直しました。デクセリアルズは利上げによる景気後退で見通しが悪そうですが、メックは長期で保有したいです。(機関投資家が狂ったように売ってこなければ…)
ギフトホールディングス
PER30倍くらいのダブルバガーで100株利確(+199200円)。十分良く評価していただけました。残り100株は長期用に保有継続。
IRジャパン
100株1979円持っていましたが、2100円割れたりで、今の株価で決算またぐのは少々リスキーかと思い利確しました(+900円)。
Enjin
信用返済売で約マイナス51707円。現物の利益確定でプラス28210円。売却理由は上述。
バリューコマース
低いPERでキャッシュフローも良い割にはあまりに安いと感じた2182円で100株買いました。株価上昇には2Q決算で大型キャンペーンの反動減だった伸びしろのStoreMatchが再度伸びていくか次第と考えました。twitter上でStoreMatchの最低単価が10月から値上げされたとか情報を得ましたが10/28の決算発表への影響はないはずでした。Yahoo!ショッピングが盛り上がっている感じもなかったしZホールディングスの株価も右肩下がりで不穏な感じだったので決算発表前に利益確定(+7600円)しました。
決算発表では、StoreMatchは2Qよりは伸びていましたが期待よりは下。他も前Q比較で減速でかなり買われづらい内容で、短期的には決算発表を跨がずで正解でした。
アライドアーキテクツ
400株持っていましたがそこまでの自信がないので100株利益確定(+11100円)。
パルグループ
100株新規購入。
日本アクア
500株新規購入。
ニチコン
200株新規購入。理由は上述。
グッドスピード
100株新規購入。
今後の決算発表予定
- 11月09日 日本アクア 3Q
- 11月10日 アライドアーキテクツ 3Q
- 11月10日 メック 3Q
- 11月11日 IPS(4390)
- 11月14日 グッドスピード 本決算
- 12月15日 ギフト 本決算